あまり書きたくないけど

書かないと精神衛生上よくないような気がするので書こうかと思う.フラーの著作には大きくわけて『クリティカル・パス』(ワールド・ゲーム)と『シナジェティクス』(幾何学)がある.『コズモグラフィー』は『シナジェティクス』の入門編という位置である.『シナジェティクス』あるいは『コズモグラフィー』は現代幾何学をやっている人からみたら,おそらく幾何学ではないと言うのではないだろうかと思う.それが『コズモグラフィー』を検索しても大学の幾何学の教授のような専門家が何も述べてない所以だと思う.フラーの思想を面白がることは出来るが理解し実行するのは難しい.というのも,思考回路をガラッと変える必要があるからだ.そうしないかぎり,正当に評価することは不可能だと思う.
フラーの使う言葉にマインドというものがある.完全には理解していないが,八木雄二さんの生態系三部作の人間の在り方に近いのかもしれない.八木さんの方は,語弊をかなり含むが原初にかえれという比重が多くテクノロジーに関しては否定的でさえある.しかし,フラーの方は環境破壊のようなことにはあまり触れておらず正しいテクノロジーであれば解決できるものと考えているのかもしれない.言いようによっては全く違ったことを言っているとも言える.にもかかわらず,何か同じものを感じる.
経済学では「パイは限られていて経済活動とはその取り合いである」ということを前提として話をすすめる.しかしながら,それは自然の摂理ではなく人間のきまりでしかないことはあまり言われない.それはおそらく経済学者の専門外なのだろう.そもそも地球には,太陽光というエネルギーが入ってきて蓄積されている状態なのだから...


さいごに
宇宙船地球号という言葉はフラーの言っていることと全く違う使われ方をされている場合が多いような気がする.


■追記
注で書かれているテトラスクロールについて
『Your Private Sky』日本語訳版しか『テトラスクロール』ついてないらしい
めるくまーるのは手に入れにくそう,最近ではどっちも入手難?
(『Your ~』の日本語訳版,うちには3冊あるので珍しくないのですがね...)