ジョットとその遺産展を見に行った

ジョット@損保ジャパン

かなり前に日本酒関係のお友達からジョットをおすすめされたにもかかわらず,行っていなかったので本日行ってきた.ジョットの聖母子が立体的ですごかった.展示されていたものにはジョットの弟子の作品やその流れの作品がありジョット以上に写実的に人物を描いている作品もあったのだがジョットよりも弱いと思った.(ジョットの聖母子と比較して立体感がない&存在感が薄いなど...) この違いがとても気になったため,そればかり考えていた.
どうも立体的か平面的かというような技法とは別の要素があるような気がしてならない.ある別の展示作品では聖人に立体感を出すために縁を彫っている作品もあった.ジョットの聖母子はあまりに立体的だったために描かれているところが平面であることを真横から確認してしまったくらいだ.どうやら立体感は構図とは関係ないように思える.宗教画は殆ど同じような構図なのだから.そして,中には現物ではなく写真が展示されていたのだがそこからは立体感が感じられなかったためだ.売っていた図版からも消えてしまっていた.
描かれている人の動作が途中のようにも思えたが説明するのが面倒なのでパス.ジョットにあって他にはなかったもの,それが一流と二流の違いなのかもしれない.当分,そのことを考えながらすごさないといけなさそうだ...